「祇園祭」と京都神社巡り(下鴨神社・八坂神社・木嶋神社・大酒神社・上賀茂神社・貴船神社)(1)

京都

京都三大祭「祇園祭」(前祭)を観覧席から見学し、併せて、京都市内の祇園祭と関連した神社や一風変わった三柱鳥居のある神社などを巡ってきました。

[1日目]

早朝8時、新幹線ひかり503号に乗車し、東京駅を出発。約2時間30分後、京都駅に到着。

ツアーバスに乗り換え、先ずは、世界遺産「古都京都の文化財」の1つに登録されている「下鴨神社」へと向かいます。

下鴨神社

下鴨神社は、賀茂川と高野川の2つの川の合流点から一直線に伸びた参道と、その正面に神殿、という直線的な配置になっている。

また、境内には「御手洗池」という神池があり、「糺の森」(ただすのもり)と呼ばれる原生林が今もなお残されている。

正式名称を「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)といい、上賀茂神社とともに、古代豪族の賀茂氏の氏社。5月には京都三大祭の一つ、賀茂祭(通称:葵祭)が行われる。

全体図

南口鳥居

   さざれ石

楼門(重要文化財)

舞殿(重要文化財)

中門(重要文化財)

本殿の御祭神

本殿は東西の2つで、東殿には賀茂別雷命(上賀茂神社の御祭神)の母の「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」、西殿には玉依姫命の父の「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」をご祭神としているため、「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)と呼ばれる。

また、神武天皇の東征を先導した「金鵄」および「八咫烏」は賀茂建角身命の化身とされる。すなわち、賀茂建角身命は、金鵄八咫烏となって神武天皇の東征を先導したとされている。

崇神天皇7年 (紀元前90年)には神社の瑞垣の修造記録が残っており、それ以前から神の鎮座する信仰の場所であったことがわかる。

言社(ことしゃ)

本殿前の七つの社の総称、大国主命の七つの別名ごとの社。具体的には、

一言社:大国魂命(おおくにたまのみこと)•顥國魂命(うつしくにたまのみこと)

二言社:大国主命(おおくにぬしのみこと)•大物主命(おおものぬしのみこと)

三言社:大己貴命(おおあなむちのみこと)•志固男命(しこおおのみこと)八干矛命(やちほこのかみ)

が祀られ、干支の守護神として親しまれている。

橋殿(重要文化財)

細殿御所(重要文化財)

御手洗池

昼食(高雄・もみぢ家)

昼食は、下鴨神社からバスで約1時間ほどの距離にある川床料理「高雄・もみぢ家」。

専用の吊り橋を渡ると、清滝川の清流に張り出して作られた川床があります。

せせらぎの音につつまれ、涼しげな川を眺めながらの川床料理は、まさに夏の風物詩。

京都ならではの風情を感じることができました。

床の前で炭火にて焼く鮎は格別。

四条界隈・山鉾町(月鉾搭乗)

昼食後は、四条界隈の山鉾町へ向かいます。こちらには、大通りに沿って数多くの山鉾が並んでおり、この中の「月鉾」に特別に搭乗します。

月鉾

鉾頭に新月型(みかづき)をつけていることから、この名で呼ばれています。真木(しんぎ)の中程に月読尊(つきよみのみこと)を祀っています。

建物と月鉾との間には木製の橋が架けられており、

保存会の案内付で橋を渡って、月鉾の内部を見学(写真撮影不可)すると共に、

保存会の方々から祇園祭の歴史や意義についても学ぶことができました。

屋根裏の草花図は円山応挙の筆。

この後、祇園祭の神事を司る八坂神社へと向かいます。

八坂神社

八坂神社は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)を祀る祇園信仰の総本社。明治の神仏分離以前は「祇園社」といい、素盞鳴尊と同神とされる牛頭天王(ごずてんのう)を祀っていた。

牛頭天王は釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神とされるが、実際にはインド、中国、朝鮮において信仰された形跡はなく、日本独自の神であると考えられている。

主祭神

○中御座:素戔嗚尊(すさのをのみこと)

東御座:櫛稲田姫命(くし(い)なだひめのみこと) – 素戔嗚尊の妻

○西御座:八柱御子神(やはしらのみこがみ) – 素戔嗚尊の8人の子供

※また、東御座には、社伝に明確な記述が無いが、蛇毒気神(だどくけのかみ)が祭られている。この神は沙渇羅(さから)龍王の娘で今御前(第二婦人のこと)と呼ばれる。または、ヤマタノヲロチが変化したものとも考えられている。

本殿(国宝)

承応3年(1654年)に徳川家綱により再建。本殿と拝殿を1つの入母屋屋根で覆った独特の建築様式である「祇園造」で建てられている。また、本殿の下には大きな池があり、青龍が住んでいるという伝承もある。

舞殿(重要文化財)

美御前社(重要文化財)

祭神:宗像三女神(多岐理比売命、多岐津比売命、市杵島比売命)。天正19年(1591年)建立。

社の前には美容水が湧いている。

悪王子社(重要文化財)

祭神:素戔嗚尊の荒魂。現代語の「悪」とは意味合いが少し違い、古くは「悪=強力」と言う意味合いもあった。1877年(明治10年)に八坂神社で祀られるようになった。

見学後は、再度四条界隈・山鉾町へ。

四条界隈・山鉾町(宵山)

夜になると、四条界隈の山鉾町では宵山(祇園祭の前夜祭)が行われます。

幻想的な雰囲気の中、山鉾がライトアップされ、夜の世界が広がりました。

美しい装飾や華やかな雰囲気に圧倒されながら、宵山の神秘を楽しみました。

夕食

夕食は、「四条通」沿にある焼き鳥居酒屋「天下鳥」。

赤グラスワイン、カマンベールチーズのフライと、

焼物7本(ねぎま、つくね、さび焼き、砂肝、ちぎも、ぼんぼち、手羽先)の「厳選鶏コース」を注文。

アーバンホテル京都二条プレミアム

この日の宿泊先は「アーバンホテル京都二条プレミアム」。

コンパクトで機能的な部屋で疲れを癒しながら、明日の祇園祭(前祭)に備えることにしました(続く)。

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