今から30年程前で、昭和から平成に変わったばかりの頃、初めての海外旅行でトルコへ行ってきました。
今回は、幻想的な白い石灰棚が美しい⑤パムッカレ、荘厳なイスラム建築が残るセルジューク朝トルコの古都⑥コンヤです。
午後、エーゲ海に程近いエフェスからアナトリア内陸方面に移動してパムッカレへ。パムッカレはトルコ語で、「綿の宮殿」を意味し、石灰棚は世界遺産にも登録されている。
バスで3時間以上かけてようやくパムッカレに到着。
ヒエラポリス
石灰棚だけでなく、道路を挟んだ丘の上にはペルガモン王国やローマ時代の都市遺跡(ヒエラポリス)が点在している。
ネクロポリス
古代墓地跡。
ネクロポリスとは、「死者の町」の意味。
北の浴場
3世紀に建てられた浴場跡。エフェス遺跡で見たヴァリウスの浴場とよく似ている。
フロンティヌス門(ドミティアヌス門)
紀元1世紀に元老院議員のフロンティヌスが建設した門。皇帝ドミティアヌスに捧げたことからドミティアヌス門とも呼ばれる。
石灰棚
道路より下側の丘の斜面には、雪と見間違えるような純白の絶景。
グリーンの湯をたたえたプールのよう。
石灰棚の端から流れ落ちた石灰成分が氷柱(つらら)のように崖を覆っている。
真っ白な雪山のよう。
宿泊先の パムッカレ、アラール・ホテルからの景色。浴室はシャワーのみで、洗面所の水は時々急に出る、ある意味トルコらしいホテル(笑)。
[5日目]
午前中、パムッカレからアナトリア大陸を更に東に進み、コンヤへ。途中、2つの大きな湖を通過。
先ずは、エイルディル湖。
途中の景色。久保田早紀「異邦人〜シルクロードのテーマ」が似合いそうな風景。
続いて、ベイシェヒル湖。
コンヤ
午後、コンヤ市内観光。コンヤは、13世紀、セルジューク朝の都として栄えた古都で、神秘的な旋回舞踊で有名なメブラーナ教の総本山。
メブラーナ霊廟(メブラーナ博物館)
創始者メブラーナ・ジェラールッディン・ルーミーの霊廟。現在は博物館として一般公開されている。
ルーミーの廟。
ドーム天井の装飾が簡素ながらも美しい。
隣のスペースには、コーランの写本が展示されている。
メブラーナ教団の宗教行為「セマー」。スカート状の衣服を着た信者が音楽に合わせてひたすら回転を繰り返す旋回舞踊。回転することで神との一体化を図るという。 工芸品も展示されている。
神学校(カラタイ博物館)
1251年にセルジューク朝の宰相ジェラーレッディン・カラタイによって造られた神学校。正面の門は、セルジューク様式の美しい浮き彫りスタラクタイト(鍾乳石飾り)で装飾されている。
インジェ・ミナーレ神学校(彫刻博物館)
インジェは、細長い、ミナーレは尖塔の意味。1267年にイスラム神学校として建てられた。現在は、イスラム木彫・石彫の彫刻博物館となっている。
宿泊は、コンヤ、セマ・ホテル。相変わらず洗面所のお湯は出にくいし、トイレも紙が流れない。街を歩く女性は、「ヒジャブ」で頭髪をしっかり首まで隠している。トルコの中でもイスラムの戒律がかなり厳しいようだ。
翌日は、いよいよツアー最大のハイライト、カッパドキアへ(続く)。
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