海の京都・丹後半島周遊の旅(天橋立・籠神社・伊根の舟屋・立岩・城崎温泉)〜(3)

クラブツーリズム

今年の初夏、緊急事態宣言が暫く解除された隙を狙って、天橋立のある「海の京都」と呼ばれる丹後半島を周遊する旅を満喫してきました。

f:id:YOSHI88:20211004131436j:plain①「天橋立」では観光船から眺望するとともに、ケーブルカーで山の中腹まで登って一望&「股覗き」し、さらに懐かしい舟屋が並ぶ②「伊根の舟屋」、高さが20mもある巨大な一枚岩③「立岩」、鳴砂の浜として有名な④「琴引浜」の順に周遊し、開湯1300年の⑤「城崎温泉」に宿泊。翌日は、兵庫県豊岡市にある、柱状節理が美しい国の天然記念物⑥「玄武洞」、但馬の小京都⑦「出石」を見学してきました。

今回は、伊勢神宮と関連深い「丹後一宮元伊勢 籠神社」で参拝した後、ケーブルカーで展望台のある「傘松公園」へ登って「天橋立」を一望&股覗きします。

f:id:YOSHI88:20211014142510j:plain一の宮桟橋で観光船から下車し、先ずは、「丹後一宮元伊勢 籠神社」へ参拝に向かう。

丹後一宮元伊勢 籠(この)神社

f:id:YOSHI88:20211016095700j:plain籠(この)神社は、元々伊勢神宮の神々が鎮座しておられた、神々の源流とも言える「元伊勢」で、「本伊勢」とも称される日本有数の大社。

f:id:YOSHI88:20211016095732j:plain即ち、籠神社から、天照大神豊受大神がそれぞれ伊勢神宮の内宮と外宮にお移りになった。また、元々「天橋立」は、籠神社の参道であったとされている。

f:id:YOSHI88:20211016095914j:plain境内の二つ目の鳥居。本殿は伊勢神宮と同じく唯一の神明造りとなっている。

f:id:YOSHI88:20211016095946j:plain二千年の歴史を語り継ぐ日本有数の大社であり、最高の社格と由緒を誇っている。主祭神は、天照大神の孫にあたる「彦火明命」(ヒコホアカリノミコト)。

f:id:YOSHI88:20211016100056j:plain正面を飾る奉納幕には、天皇家と同じ十六弁の「菊花紋」が二つ大きく描かれている。また、本殿正面には、伊勢神宮と籠神社にしか祀ることが許されていない五色の座玉(すえたま)が輝いている(これより先は撮影禁止のため、未撮影)。

f:id:YOSHI88:20211016100125j:plain籠神社の境内には、大きな亀に乗った「倭宿禰命」(ヤマトノスクネノミコト、別名:椎根津彦・珍彦)の像がある。倭宿禰命は、彦火明命を丹波国造の祖とし、籠神社宮司家を直系で世襲してきた海部宮司家(あまべぐうじけ)の四代目とされる。

f:id:YOSHI88:20211016100227j:plain丹波の国には、「羽衣伝説」や「浦島伝説」など、様々な伝説が残されている。先程の「倭宿禰命」は、神武天皇が東征した時に亀に乗って登場して水先案内を務めたと言われており、この「倭宿禰命」が浦島太郎だとする説がある。

f:id:YOSHI88:20211019104235j:plain近くには籠神社の奥宮「眞名井神社」がある。今回は寄れなかったが、真名井神社本殿の裏に約2500年前から祀られている古代の祭祀場「磐座(いわくら)」があり、豊受大神天照大神をはじめとする神々が祀られ、境内には「天の眞名井の水」が湧き出ている。

f:id:YOSHI88:20211019105745j:plain余談だが、童謡の「カゴメの唄」に登場する「籠」とは籠神社の事で、「籠の中の鳥」とは、豊受大神だったとする説もある。なお、写真は「眞名井稲荷神社」。明治末期までは奥宮眞名井神社の境内に祭られていたが、平成3年にこの場所に再建されたらしい。

f:id:YOSHI88:20211016100328j:plain籠神社で参拝後は、天橋立展望台のある「傘松公園」へ。籠神社の境内を抜け、ケーブルカー乗り場に向かう。

傘松公園

ケーブルカー

f:id:YOSHI88:20211019104542j:plainケーブルカー乗り場の「府中駅」。海抜130mの山にある「傘松公園」と地上とを結ぶのが天橋立ケーブルカー。

f:id:YOSHI88:20211019104712j:plain天橋立ケーブルカーは、定員76名で、車内から眼下に天橋立を眺望できる。

f:id:YOSHI88:20211019104840j:plain最大傾斜は25度。麓の「府中駅」と山の上にある「傘松駅」の間の約400mをゆっくりと登っていく。乗車中振り返ると、「天橋立」が姿を現してきている!

展望台

f:id:YOSHI88:20211019105524j:plain府中駅からケーブルカーで登ることおよそ5分、天橋立を北側から一望できる展望台に到着。

f:id:YOSHI88:20211019105121j:plain海抜130mの高台にある傘松公園からの眺めは「斜め一文字」とも、橋立を龍にたとえて、龍が天へと昇っていく「昇龍観」(しょうりゅうかん)とも呼ばれている。

股のぞき台

f:id:YOSHI88:20211019105147j:plain「股のぞき台」の上に乗り、股の間から天橋立を眺めてみると、

f:id:YOSHI88:20211028112332j:plainこんな感じになる…この日は曇り空で雲が多いが、かえって雲の上に浮かぶ浮き橋の様に見える。まるで雲の上から天界の街へと繋がる橋!

冠島沓島遥拝所

f:id:YOSHI88:20211019105217j:plain公園の一角には、籠神社の主祭神「彦火明命」(ヒコホアカリノミコト)と「市杵島姫命」(イチキシマヒメノミコト)が降臨したとされる冠島沓島遥拝所がある。

f:id:YOSHI88:20211028151234j:plain鳥居の前方には、海上に冠島(別名:大島、竜宮島)と沓島(別名:小島、鬼門島)がはっきりと見える。海部氏系図では「彦火明命」が籠神社の海の奥宮である「冠島」に降臨したとしている。また「彦火明命」が竹を編んで作った籠船に乗って龍宮へ行ったとの伝説もある。冠島は、別名「竜宮島」とも呼ばれているし、竜宮城はこの島にあったのだろうか?

股のぞき発祥の地

f:id:YOSHI88:20211019105327j:plain展望台のある場所からさらに徒歩で3分ほど登ると、「傘松」という名の松がある『股のぞき発祥の地』がある。

f:id:YOSHI88:20211019105432j:plain「股のぞき発祥の地」からの眺めは、生い茂った松の木の先に、天橋立の「昇龍観」!

f:id:YOSHI88:20211019132417j:plainここでも「股のぞき」してみると、

f:id:YOSHI88:20211028161003j:plain雲の上に一本の浮き橋が架り、天空の「高天原」につながっているようにも見える。「天の浮橋神話」には、神代の時代、天にいたイザナギノミコト(男神)が地上の元伊勢籠神社の奥宮眞名井神社にいたイザナミノミコト(女神)のもとに通うために使っていた梯子が天橋立であったという話がある。

f:id:YOSHI88:20211019105807j:plain天橋立を股のぞきした後は、ケーブルカーで山を下り、集合場所の「籠神社」横のパーキングに戻る。ここからバスで廻旋橋のあった「文殊地区」へ行き、智恩寺を見学後、昼食(続く)。

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