初めての海外旅行(トルコ)から1か月後の1989年6月、青森、秋田のミステリースポットを訪ねました。「キリストの墓」やエデンの園と言われる「迷ヶ平」から、さらに国道454号を北西に進み、約17kmで十和田湖へ。
十和田湖
秋田と青森の県境にある十和田火山の噴火によってできたカルデラ湖。最大深度327m、日本の湖で3番目の深さを誇り、冬でも凍らないことから「神秘の湖」と呼ばれる。
瞰湖台
十和田八幡平国立公園の瞰湖台。
この展望台から、十和田湖と左右に突き出た御倉半島や中山半島を一望できる。
十和田湖最深部にあたる「中湖」。
中央に細長く伸びているのが「中山半島」。
右側から突き出ているのが「御倉半島」。
御前ヶ浜
十和田湖南部の湖畔に位置し、観光施設や食事処、土産売り場が集まるエリア。
静かな湖の景色や湖畔の自然林を真近に眺めることができる。また、遊覧船の発着所にもなっている。
湖上に浮かぶ日本庭園のような小島「恵比寿大黒島」。この島は、十和田火山の活動の際の中央火口丘溶岩が露出したもので、中には神社(大黒神社 恵比寿神社)もある。
ブロンズ像「乙女の像」。十和田湖のシンボルで、高村光太郎の最期の作品。湖水に映る姿をイメージして、2体の同じ像が向かい合っている。十和田湖の観光で最も立ち寄る人が多い定番スポット。
発荷峠展望台
十和田湖南端の標高631mの峠にある展望台。
標高631mの峠から眺める十和田湖はまさに絶景。
雄大な湖の広がり、カルデラの外輪山を正面に見ることができる。
大湯環状列石(ストーンサークル)
大湯環状列石は、十和田湖と秋田県大館市を結ぶ国道103号線から看板が出ているところを県道に入って2kmほど進んだ所にある。周囲は果樹園に囲まれ、のどかな光景が広がっている。
大湯環状列石は、秋田県鹿角市にある縄文時代後期(約4000年前)の遺跡。1931年(昭和6年)に発見され、約130メートルの距離をおいて東西に対峙する「野中堂遺跡」と「万座遺跡」で主に構成されている。
野中堂遺跡
野中堂遺跡では、自然の大小の河原石を組み合わせて、内側と外側との二重の大きな環状列石帯が形成されている。外側の環状列石帯の直径は40mで、内帯の近くに「日時計」といわれるものがある。
中央にある「日時計」といわれる組石。
外側にある環状列石帯(ストーンサークル)の一部。
万座遺跡
万座遺跡も、同様に、内側と外側との二重の大きな環状列石帯で形成されている。外側の環状列石帯の直径は52mで、野中堂遺跡の外側環状列石よりも大きい。 写真は、外側環状列石帯の一部。
また、万座遺跡の周囲には、「住居址」と思われる11個の柱穴が発見されている。さらに、周囲からは、土偶や土版、動物形土製品、鐸形土製品、石棒、石刀などの祭祀用道具が数多く出土している。
黒又(クロマンタ)山
大湯環状列石の北東方向に、黒又山(クロマンタ山)が見える。「クロマンタ」とは、アイヌ語で「神の森」の意味。標高280.6mの小さな山であるが、きれいな円錐状の形をしている。また、頂上にある神社から数10メートル真下まで空洞が確認されており、古代に造られた和製のピラミッドという説もある。この周辺では古来より発光現象やUFOの目撃情報が多数報告され、また、大湯環状列石との関連性も一部で指摘されている。
(終わりに)
今回、30年以上前の東北旅行を振り返ってみると、キリストの墓、迷ヶ平、十和利山、大湯環状列石、黒又山など、改めて十和田湖周辺に神秘的なスポットが集中しているように思う。
また、キリストの墓の近くには、「大石神ピラミッド」もある。
十和田湖周辺には、人類誕生から始まる教科書では教わらなかった歴史に関する何かがあるような気がしてならない。
「大石神ピラミッド」も当時は立ち寄れなかったが、今度足を運んで自分なりに検証してみたいと思っている。
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