昨年の10月末に、人気観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」と「しまかぜ」に乗車し、ノスタルジックで格式高い奈良ホテルと、英虞湾を眺望できる志摩観光ホテル ザ クラシックに宿泊しました。
第5回目は、志摩観光ホテル ザ クラシック(後半)と伊勢神宮内宮です。
英虞湾を望む高台にある「志摩観光ホテル ザ クラシック」は、2016年にG7伊勢志摩サミットの開催地にもなった名門ホテル。
夕食は、ホテル1階にあり、品格のあるモダンなレストラン「ラ・メール ザ クラシック」。世界各国の首脳たちを唸らせた樋口宏江総料理長による、伊勢海老や鮑等の地元の海の恵みを活かした「海の幸フランス料理」。
アミューズ ブーシュから始まり、
伊勢海老を使ったサラダ。
名物伊勢海老クリームスープは、ホイップクリームを表面に浮かべてオーブンで焼き上げた、このホテルで代々受け継がれてきた伝統料理。
鮑のポワレ 二種類の香草バターソース。パセリとガーリック、白ワインとバターの2種類のソースが絶妙のバランス。
メインは、黒毛和牛フィレ肉ステーキ(三重県産茸のソース)。
デザート、コーヒー(ミニ菓子付)。
また、館内には、サミットで、各国首脳が会議をしたテーブル等が残されており、記念撮影のサービスも有る。日本の総理大臣とフランス大統領による一瞬のトップ会談(笑)。
翌日の朝食も、同じく「ラ・メール ザ クラシック」。洋食ブッフェか和食のどちらかを選べるので、和食を選択。
メインの御膳だけでなく、後から別の御膳や、焼き魚と出汁巻卵も付いて来て、かなりのボリュームがある。しらすや焼海苔、ひじき、あおさ、七草粥など、地元の食材を使った全体的に身体に優しい志摩の朝ごはん。
朝食後は、昨日の午後にゆったりと過ごした優雅な「志摩時間」が忘れられず、再度ゲストラウンジへ。またもワインで、ホテル出発までの時間を過ごす(笑)。
ラウンジから見える同じ英虞湾の入り江も、昨日の夕焼けの風景とはまた違った表情。
ホテルを10時に出発し、バスで50分程で伊勢神宮内宮へ。「内宮」こと「皇大神宮」は皇室の御祖神とされる「天照大御神をお祀りする、日本で最も尊いお宮と言われており、お金も健康もある人しか行けない(呼ばれない)場所らしい。入口にある長い宇治橋を渡り、玉砂利を敷き詰めた長い参道を進む。時間帯のせいか、昨日の外宮に比べてやたら参拝者が多い。
正宮前の階段を登り、参拝場所へと進む。なお、階段より先は写真撮影が禁止されている。自分の順番になって、御幌(みとばり)の前にあったお賽銭箱に向けてお賽銭を投げ入れたところ、お賽銭箱の開口にある格子棒の部分に当たり、高く跳ね上がってしまった。「あっ!?お賽銭を受け取ってもらえなかったか!」と思った瞬間、何と、お賽銭がお賽銭箱の右縁の平らな部分にピタッと吸い付くようにランディングしたのである。普通、お賽銭が跳ね返ってしまうと、お賽銭箱の外に飛び出てしまうものだが…。幸いお賽銭箱の端に留まってくれたので、そのお賽銭を取り上げて、今度は格子棒と格子棒の隙間に置くようにそっと入れた。お賽銭を乱暴に投げ入れてはいけないというメッセージだったかも知れない。
参拝後は、最後に、宇治橋にある擬宝珠(ぎぼし)に触れる。擬宝珠に触れて帰ると、また参拝に訪れることが出来ると言われているらしい。
その後、近くの「おかげ横丁」を散策。
「手ごね茶屋」で手こね寿司の昼食後、バスで宇治山田駅へ行き、近鉄特急で近鉄名古屋駅へ向かい、JR名古屋駅から新幹線で帰京。
関西の旅行は久し振りだったが、「青の交響曲(シンフォニー)」「しまかぜ」共に、関東圏ではなかなか味わえない魅力的な列車だったし、大正ロマン溢れる「奈良ホテル」ではアインシュタイン博士も弾いたピアノを弾いたり、「志摩観光ホテル ザ クラシック」では英虞湾に沈む夕陽を眺めて優雅な「志摩時間」を過ごすことが出来た。そして、何より、伊勢神宮では、御幌が開いたり、お賽銭が体操の内村選手のようにピタッと吸い付くランディングすると言う貴重な体験を味わうことが出来た。また、旅行が出来るようになったら再度訪れてみたいと思う(終わり)。
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