東根室駅
風蓮湖でオジロワシとオオワシを観賞後は、釧路と根室を結ぶ根釧国道をさらに東に進んで根室半島に入り、先ずは東根室駅へ。
東根室駅は日本最東端のJR駅。駅近くでバスを降り、少し歩くことになる。真っ直ぐな下り坂だが路面が凍っており、滑りやすい。駅に到着、と言っても駅舎もなくホームのみの無人駅。簡易的な階段を登るとホームが1本あるだけで、遮るものは何も無い。ホームには記念写真用に「日本最東端の駅」と記された碑が設置されている。ホーム下で、この碑の丁度真後ろにも記念碑が見える。また、直ぐ近くにアパートらしき建物も見え、周辺には住宅地が広がっている。人家のほとんどない秘境の駅を想像していたのだが(笑)…ちなみに、この駅は日本最東端の駅といっても終着駅ではない。終着駅は、次の根室駅(有人駅)。このため、日本最東端の有人駅は根室駅になるようだ。
納沙布岬
バスに戻り、いよいよ本ツアーのハイライト、納沙布岬へ。納沙布岬は、道東の根室半島の先端にあり、現在旅行者が足を踏み入ることができる日本本土最東端の地。「ノサップ」とはアゴのように突き出たところというアイヌ語に由来し、漢字は違うものの本土最北端の宗谷岬の近くにも「野寒布岬」がある。
バスから降りて、「返せ北方領土 納沙布岬」の碑に向かい、ここで”到達証拠写真”を撮影(人物は省略)(笑)。
天気は悪くないが、強風の上に寒い……ここからは、海を隔てた北方領土歯舞諸島の貝殻島まで手が届きそうな程近い。足元には「貝殻島灯台まで3.7km」の表示がある。また、碑の左側の足元には、「国後島泊山まで約57km」「国後島羅臼山まで約65km」「知床羅臼岳まで約95km」と表示されている。そう、この場所からは、日本本土の知床よりも、むしろ北方領土の歯舞諸島や国後島の方が近いのだ。改めて地図を見ると、知床半島と根室半島との間の根室海峡に、沖縄よりも大きな国後島が半分近く入り込んでいる。こんなに間近に在るのに、限りなく遠い北方4島!!
碑の近くには、「一億の切なる願ひ島帰れ この間近なる岬に叫ぶ」と記された祈念碑もあり、北方4島に対する熱い思いが伝わってくる。
碑の右手には、納沙布岬灯台。北海道で一番早く日の出を拝める。北海道で最も古い灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれている。
碑の西側には高さ96mのオーロラタワー(望郷の塔)があり、この後方に沈んでいく夕陽が美しい。
近くにある食事処東光では、ツアー客全員に、根室海峡で上がった花咲蟹が入った名物鉄砲汁のおもてなし。凍えた身体が心底から温まる。
納沙布岬では、「日本本土最東端到達証明書」と「北方領土視察証明書」をゲット!
岬観光後は、根室半島の根室海峡側を通って、本日の夕食予定の厚岸へ。途中、海の向こうに、国後島が見えている。夕陽に薄っすら染まる国後の景色がまた良い感じ。(続く)
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