昨秋、日本南端の島々、沖縄・八重山諸島を旅しました。島巡りのターミナルとなる石垣島から、西表島、由布島、竹富島の順に巡り、最後に有人島として日本最南端に位置する波照間島へ。
波照間島では、しっかり「日本最南端の証」をゲットしてきました。
今回紹介するのは、石垣島(夕食)と、手付かずの自然が残る西表島(マングローブ林遊覧)です。
[1日目]
羽田空港14時15分発の日本トランスオーシャン(JAL系列)航空73便で、空路石垣島へ。
約3時間ほどで夕刻の石垣空港に到着。早速、夕食会場へ。夕食はホテルではなく、空港からバスで20分ほどのレストラン。
石垣島の伝統工芸品・みんさ織の専門店「みね屋工房」と併設された「和琉ダイニングみふね」。到着してから、「みんさ織」の説明が有り、30分程店内を見てから、レストランへの案内。
広い会場には予め食事がセットしてあり、端にステージが設けられている。
食事は「アグー豚や島野菜のしゃぶしゃぶ」。島のブランドポーク・アグー豚、もずく、ポテトサラダ、〆用の平たくもっちりした沖縄そばといったものが並んでいる。
メインのアグー豚のしゃぶしゃぶは、豚本来の旨みを十分に味わうことができ、柔らかい肉質で脂身が甘く、つけダレが美味さをアシスト。もずく酢ではないもずくは、冷たい出し汁に入れて、もずく素麺にするらしい。
島野菜のしゃぶしゃぶにつくのは、島もやし、ゴーヤ、ハンダマ、島カボチャ、青パパイヤ、島豆腐等々。「ハンダマ」という紫色の葉野菜(麩の手前)は今回初めて食べたが、キク科の多年草で沖縄県民の長寿を下支えする健康野菜。
せっかくなので、「石垣牛の握り」も追加で注文。石垣牛は子供のころ出荷され、その土地土地で育ってしまえば神戸牛やら松阪牛などと呼ばれてしまうため、石垣牛と呼ばれる子牛は少なく、貴重。脂が熔けるぐらいでいただくお肉は柔らかくて、脂の甘味が素晴らしい。
ステージでは三味線による沖縄民謡ショーが開催され、それを鑑賞しながらの食事。
食後は、隣にある伝統工芸品・みんさ織の専門店「みね屋工房」を再度見学。
花織みんさの風景織額装「石垣ブルー」は、石垣島の海のイメージした風景織りで、平成21年度優秀デザイン賞を受賞。
「伝統手織工芸館」では、織機具などが展示されており、はた織り見学や染織体験などの体験もできる。
見学後は15分程バスに乗車し、宿泊先のアートホテル石垣島に到着。
[2日目]
「アートホテル」で朝食後、送迎バスで石垣港へ。
10分程で、石垣港離島ターミナルに到着。
石垣港8:15発の西表島行「スーパードリーム号」に乗車。
右手に小さく見える「竹富島」
細長い「小浜島」を通過し、
「西表島」が見えてきた。
西表島
石垣島の西側にある西表島は、県内では沖縄本島に次いで2番目に大きな島。亜熱帯気候に属し、島の約90%が亜熱帯の原生林に覆われている。
約40分程乗船し、8時55分に西表島・大原港に到着。
下船後そのまま「仲間川遊覧船」へ乗り継ぎ。
前方にある仲間橋(県道215号)を通過し、いよいよ「仲間川」の内湾へ。
大原港に近い「仲間川」には、海岸線の河口や内湾の多くの場所でマングローブ林が発達し、亜熱帯独特の風景が広がっている。
西表島では独特の生態系を維持しており、特別天然記念物の「カンムリワシ」、「イリオモテヤマネコ」、天然記念物の「セマルハコガメ」、「キシノウエトカゲ」、「サキシマハブ」など、多種多様な動植物が生息している。
原始の姿をそのまま残す仲間川は、全長約17.5km。マングローブ林の広さは約158ha(ヘクタール)、マングローブ構成種数とも日本最大の規模を誇っている。
「マングローブ」とはある植物の固有名称ではなく、熱帯や亜熱帯で海の干満により水位の変化を繰り返す“潮間帯”という特殊な環境に生育する植物の総称。沖縄では「漂木(ひるぎ)」「ヒルギ」と呼ばれている。
タコの足のような特徴的な根っこの「支柱根」(しちゅうこん)。日本では「ヤエヤマヒルギ」だけに見られる。
細い筍が地面から沢山生えているように見える「通気根」。「ヒルギダマシ」の仲間と「マヤプシキ」の仲間の根っこで、葉っぱと同様に光合成を行なっている。
人が膝を曲げたような形の根っこの膝根(しっこん)。沖縄県内では「オヒルギ」に見られる。
河口近くでは、カヌーを楽しむ人達も。
「仲間川遊覧船」で40〜50分程遊覧して雄大なマングローブの風景を堪能した後は、「由布島」に渡るため、西表島美原の水牛車乗場へ島内バスで約30分の移動。
途中、西表島唯一の町立中学校「大原中学校」を通過。
次回は、亜熱帯植物の楽園「由布島」です(続く)。
コメント