1990年の年末から1991年の年始にかけてパキスタンを旅行しました。
旅の概要ですが、①モヘンジョ=ダロ遺跡、②パキスタン経済の中心地カラチ、③ハラッパー遺跡、④カラチに次ぐパキスタン第2の都市ラホール、⑤アフガニスタンとの国境付近のペシャワール、⑥ガンダーラ遺跡の点在するスワット地方、⑦ガンダーラ王国時代に栄えた仏教遺跡タキシラ、⑧パキスタンの首都イスラマバードの順に回りました。
第4回目は、パキスタンの古都でムガール帝国時代に芸術や文化の中枢を担ったラホールの市内観光です。
[5日目]
ラホール、ラマダ ・ルネサンスホテルで朝食後、専用バスでラホール市内観光へ。
パンジャーブ高等裁判所
ラホール中央郵便局
高裁の近くにある中央郵便局。
ラホール市役所
ラホール市役所。高裁と似たビクトリア様式の建物。
ラホール旧市街
ラホール旧市街の風景。高裁、郵便局、市役所も同じく旧市街にあるが、旧市街というとこちらのイメージ。
パキスタンの塔
ラホールのシンボルタワー「パキスタンの塔」。イギリスからインドと分離独立したことを記念したもの。
ハードシャーヒー・モスク
世界最大規模を誇るムガール時代のモスクで、ラホールを象徴する最も有名なランドマーク。
赤砂岩で造られたモスクと白い大理石のドームとのコントラストが美しい。
中央の広場には、約10万人の礼拝者を収容可能。
四隅にそびえ立つミナレットは、高さ約60メートルもある。
ハードシャーヒー・モスク正面。この真向い(写真では真後ろ)には、ラホール城のアラムギリ・ゲートがある。
ラホール城
ラホール最古の建造物といわれ、ムガール帝国歴代皇帝が建造した巨大な城跡。
アラムギリ・ゲート
ラホール城のメインゲート(西門)で、ここから内部に入る。
ディワニアーム(謁見所)
皇帝が市民の謁見を受けたり、裁判を行なったりした場所。なお、手前にさり気なく2つの大砲が配置されている。市民を威嚇するものでは無いと思うが(笑)、ガイドブックに拠ればイギリス時代のものらしい。
マスティ・ゲート
正面に見えるのは、東門(マスティ・ゲート)。
ジャハーンギールの庭園
4代皇帝ジャハーンギールの庭園。その奥にあるのがジャハーンギールの寝室(現在は博物館)。
寝室からの眺め。
シーシュ・マハル(鏡の宮殿)
ラホール城の北西角に位置し、17世紀にムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが愛妃ムムターズの居間として建てたもの。
ナウラカー
大理石でできた小館ナウラカー。「ナウラカー」とは、これを建てた王子を指すのか、建築に使用された準貴石を指すのか、定かでない。
ナウラカー内部。かつてのムガール帝国の栄光が垣間見える。
ナウラカー横のベランダ(象の休憩所)から見た眺望。中央に見えるのは、バードシャーヒ・モスク。
裏門
殺風景だが堅固な造りの裏門。
シャー・バージ・ゲート
裏門近くにある綺麗な門。
外壁に美しいタイル装飾がなされている。
ラホール城見学後は、東方へ約3km離れたシャリマール庭園へ。
途中、道路がかなり渋滞している。
老朽化したバスも、ここでは大活躍。
シャリマール庭園
ムガール帝国最盛期の皇帝シャー・ジャハーンにより、1642年に王族の保養地として造園された。上・中・下の3段構成のテラスとなった庭園に水路が形成されている。
3段の一番上のテラス。
2段目のテラス。
一番下のテラス。こちらの水路には水が流れていない。
ワジール・ハーンのモスク
1634年にワジール・ハーンにより建立されたモスク。色とりどりのタイルによるモザイク模様が美しい。
モスク内部。イスラム書道の修練場としても使われていたらしい。
一人で、礼拝している信者も。
兄弟だろうか?
旧市街バザール(デリーゲート)
ワジール・ハーンのモスク近くにあるデリーゲートの旧市街バザール。
カオス状態のバザールを堪能した後は、ラホール20:00発のPK610便でペシャワールへ。1時間半程でペシャワールに到着し、パール コンティネンタルに宿泊。
次回は、ペシャワール市内観光です(続く)。
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