鹿児島縦断15景巡りの旅(2)

九州

宮崎県との県境・高千穂峰の麓に鎮座するパワースポット霧島神宮から、薩摩半島最南端の岬(長崎鼻)まで、鹿児島県を縦断し、15のスポットを巡る3日間のツアーに参加しました。スポットを巡った順に番号で示します。

今回は、朱塗りの社殿が美しい⑤霧島神宮参拝後、霧島温泉郷のホテル霧島キャッスルに宿泊します。

[1日目](2)

城山展望台からバスで霧島神宮へと向かいます。

⑤霧島神宮

日本で初めて国立公園に指定された火山群・霧島連山の麓にあり、天孫降臨神話の地として知られる霧島。その神話の主人公・ニニギノミコトが祀られた霧島神宮は、もともとは神話発祥の霧島連山・高千穂峰付近に社殿がありましたが、噴火による焼失で移転を繰り返し、今から300年ほど前に現在の地に再建されました。

また一説には、文暦元年(1234年)の噴火で社殿を焼失した後、社殿を霧島山の東の長尾山(現在の東霧島神社の地)に移しその後、文明16年(1484年)、島津忠昌がこれを「東社」(霧島東御在所権現、現在の霧島東神社)と「西社」(西御在所霧島権現、現在の霧島神宮)の2社に分けたともいわれています。

「西の日光」とも称される朱塗りの現在の社殿は、江戸時代の正徳5年(1715年)に薩摩藩主島津吉貴が寄進してできたものです。

招霊(おがたま)木

バス駐車場近くにある招霊の木。

「招霊木」は、「天の岩戸」神話にも出てくる神霊を招く木で、昔はこの小枝を使って神事を行っていたと言い伝えられています。

三の鳥居を目指して、階段を登って行きます。

さざれ石

三の鳥居手前にある「さざれ石」。岐阜県から奉納され、国家「君が代」に詠まれている有名な石で、賽銭の下には小石が溶けた石灰岩が集結しています。

閑寂な緑に包まれた参道を抜けると、格調高い朱塗りの荘厳な社殿があらわれます。

御神木・杉

社殿の前庭にある高さ約37mの神木の杉は樹齢約800年と推定され、南九州のスギの先祖ともいわれています。

社殿

社殿は敷地の高低差を利用して勅使殿、拝殿、幣殿、本殿が一直線に並んでいます。

勅使殿

賽銭箱のある勅使殿には、鮮やかな極彩色の彫刻が施されています。

また、社殿は階段状の構えをなしているため、勅使殿から拝殿、幣殿、本殿を垣間見ることができます。

登廊下

社殿はいずれも朱塗りの華麗なもので、特に本殿は内部も豪華に装飾され、柱、梁、長押などはすべて朱漆塗りとした上に要所を彩色文様や鍍金の飾り金具で装飾し、壁には極彩色の浮き彫りを施した羽目板を配するなど、贅をこらしています。

神社建築で、外部だけでなく内部までこのように装飾をこらしたものは珍しく、勅使殿以外の拝殿・幣殿・本殿は国宝に指定されています。また、霧島神宮登廊下、勅使殿は、重要文化財です。

新神楽殿

新神楽殿(祈願受付所)は、霧島神宮御鎮座1460年を記念して、平成17年秋に建立されました。

大きな唐破風を持ち、銅葺き屋根の豪華な造りになっています。

御祭神

御祭神は、主祭神に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を奉斎し、相殿神に木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)、鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫尊(たまよりひめのみこと)、神倭磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)の六柱が配祀されています。

高千穂峰が日本神話の天孫降臨の伝承地とされる事から、現在は日向三代にまつわる神々が祀られています。

山神社

霧島神宮社殿の左手から裏手に回って、スギに囲まれた山道を進むと、木でできた簡素な鳥居が見えてきます。

木の鳥居をくぐると、存在感のある杉の木に囲まれた空間に小さな石の祠が祀られており、清らかな気を感じることのできるパワースポットです。

山神社の石祠 

御祭神は大山祇神(オオヤマツミノカミ)。

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと:霧島神宮の御祭神)の妻となった木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと:霧島神宮の相殿神)の父です。

大山祇神が婿(瓊瓊杵尊)と娘(木花咲耶姫尊)を背後からそっと見守っているような位置関係となっています。

アマビエ

近くの池にアマビエ像が登場。

アマビエは、江戸時代に今の熊本県の海に現れた、長いくちばしとうろこを持つ、三本足をした半人半魚の妖怪で、疫病退散のご利益があります。

このアマビエ像は、神宮職員の手彫りだそうです。

霧島温泉郷・ホテル霧島キャッスル

ホテル霧島キャッスルは鹿児島の景勝地である霧島連山に位置し、緑豊かな自然に囲まれた名湯。ホテル独自の源泉を保有し、泉質は「単純硫黄泉」、豊富な湯量の天然温泉を愉しめます。

客室は全室南向き、54平米以上のゆったりした広さの部屋です。

部屋からは錦江湾、桜島が望めます。

夜は黒豚しゃぶしゃぶなど鹿児島食材や山海の恵にこだわったスペシャルバイキングの夕食を満喫。

翌日(2日目)は、宮崎寄りの⑥曽木の滝から、⑦丸池湧水、有村溶岩展望所、⑨桜島港からのフェリー、⑩池田湖、薩摩半島南端の⑫長崎鼻、⑪龍宮神社を廻り、夜は指宿温泉で砂蒸し風呂を体験します(続く)。

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