「古事記」のイザナギ(夫)・イザナミ(妻)の国生み神話では、7番目に生んだ島とされ、江戸時代には金山の島として栄えた日本最大の離島、佐渡。島内各地には、自然豊かな景勝地や歴史的スポットなど多彩な魅力が詰まっており、自然と歴史が織りなす温暖な理想郷!そんな佐渡を2泊3日のツアーで楽しんできました。
第4回目は、②小木のたらい舟乗船と高速モーターボートによる青の洞窟「琴浦洞窟」等の観光です。
小木港近くにある「小木家」で昼食後は、バスで「たらい舟のりば」に移動。
たらい舟
乗り場では、最初に「モーターボート」に乗るグループと「たらい舟」に乗るグループとに分かれる。自分達は、最初にたらい舟に乗るグループ。
たらい舟のりばに行くと、既に沢山のたらい舟がロープ1本で風船のようにゆらゆらと桟橋の端につながれている。
元々は、磯ねぎ漁をするために作られたたらい舟。狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、ワカメやアワビ、サザエなどをとるために考案されたもので、洗濯桶から改良に改良を重ね、現在のたらい舟になったと言われている。
2〜3人毎にたらい舟に乗船して順次出発。乗船人員は通常3名までだが、スレンダーな人や子供なら4人乗っても大丈夫。何しろ女船頭さんによる実験では11人が乗って沈まなかったらしいので、最大記載量は約500kg。150kgの力士でも3人程度ならOKか?ただし、たらい舟からはみ出して落ちそうだが(笑)
たらい舟は、縦180cm、横140cm、深さ55cmで楕円形をしており、実際に漁で使うものよりも一回り大きい。樹齢約60年の杉から作られ、長さ10m以上の真竹で縛られている。恐る恐る乗ってみると、意外にも安定しており、海の上にいる気がしない。
佐渡おけさで知られるすげ笠をかぶり、昔ながらのかすりの上着を着た女船頭さんがたらい舟を巧みに操り、熟練の技術でスイスイ漕いで行く。
赤い屋根の「マリンターミナルビル」をバックに記念撮影。撮影時は、船頭さんに自分の携帯を渡すと、隣のたらい舟の船頭さんに素早く携帯を手渡して隣の舟からの撮影。船頭さん同士の手馴れた連携振りに思わずに感心する。
たらい船体験は15分ほどで終了。昨日の天気予報では雨の予報で傘を差しながらの乗船かと思っていたが、予報が外れて天気にも恵まれた。実は今日は自分の誕生日。誕生日プレゼントなのかもしれない。
下船後は、先程の記念撮影で撮った海の駅マリンターミナルビルで暫し休憩。
サービスのサザエのつぼ焼きを摘みながら、「モーターボート」に乗船したグループが戻ってくるまで待つ。
次に、高速モーターボートによる小木海岸の「虫谷の入江」と「琴浦洞窟」の観光のため、再度「たらい舟のりば」に向かう。
たらい舟のり場の左側に停まっている、ツアー貸切の高速モーターボート「ニューはまゆう」に乗船。
この「ニューはまゆう」でオーシャンブルーの海の上を風のように走り抜ける。
舟の後ろに出来る白い波しぶきが爽快!今度は、たらい舟とは真逆のスピード感が味わえる。
小木海岸では、いたるところに澗(ま)と呼ばれる大小数十の海食洞や波食痕、風食痕が見られる。
奇岩「左八文字」(虫谷の入江)
「虫谷の入江」の入り口近くにある奇岩。岩壁に海蝕によってできたとされる大小2つのくほみがあり、眺める角度によって漢数字の「八」のようにも見える。
ただし、通常「八」の字は右側を長く書くが、このくぼみは反対の左側が大きく長いので「左八文字」と呼ばれる。弘法大師の筆跡とも伝えられている。
海底が見えるほど透き通っている。
「虫谷の入江」の奥で方向転換。
「虫谷の入江」の入り組んだ中まで入って来ている。
琴浦洞窟(竜王洞)
佐渡最南端にある琴浦の洞窟群の中でもこの竜王洞は「青の洞窟」と呼ばれ、奥行45m、幅22m、高さ7.5mのドーム型で、佐渡最大の海底溶岩の侵食によりできた溶岩洞窟。
海面は綺麗なエメラルドグリーン。
海底が見えそうな程に透明度が高い。
神秘的な空間の中、別世界に入り込んだような気分になる。
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