今年の初夏、緊急事態宣言が暫く解除された隙を狙って、天橋立のある「海の京都」と呼ばれる丹後半島を周遊する旅を満喫してきました。
①「天橋立」では観光船から眺望するとともに、ケーブルカーで山の中腹まで登って一望&「股覗き」し、さらに懐かしい舟屋が並ぶ②「伊根の舟屋」、高さが20mもある巨大な一枚岩③「立岩」、鳴砂の浜として有名な④「琴引浜」の順に周遊し、開湯1300年の⑤「城崎温泉」に宿泊。翌日は、兵庫県豊岡市にある、柱状節理が美しい国の天然記念物⑥「玄武洞」、但馬の小京都⑦「出石」を見学してきました。今回は、陸奥の松島、安芸の宮島とともに、日本三景の一つ「天橋立」を遊覧船から観光します。
[2日目]
ツアー2日目の朝食もバイキング形式。
今日も生憎の曇り空だが、窓側の座席を陣取り、天橋立を眺めながらの朝食。
朝食後、天橋立観光船に乗るため、バスで「宮津桟橋」へと向かいます。
ホテルから20分程で到着。
ツアー貸切の天橋立観光船「かもめ11号」に乗船。
観光船「かもめ11号」は、展望デッキのある2階建で、120名乗り。
出航して暫くは、凹型に深く入り組んだ宮津湾内を航行。
途中から、運河の如く、幅の狭い水路のような所を進んでいく。
前方に、水路を横断する橋が見えてきた。
廻旋橋
橋に近づくと、何と橋の一部が分断され、船が通過する空間が出来ている!
この橋は「廻旋橋」と呼ばれ、長さ約36mで、右手の天橋立と左手の文殊堂のある文殊地区をつないでいるが、
観光船が接近する度に橋の中央が90度旋回し、船を通過させている。
廻旋橋を越えると直ぐに「天橋立桟橋」の乗り場。通常の観光船は一旦ここで止まるが、ツアー貸切船のため、そのまま通過。
「天橋立桟橋」のある文殊地区を経由し、さらに阿蘇海(阿蘇湾ではない)を通って、「籠神社」や「傘松公園」のある府中地区の「一の宮桟橋」を目指します。
「天橋立桟橋」を過ぎると、視界が開け、右手に阿蘇海に浮かぶ天橋立が見えてくる。
天橋立
「天橋立」は、宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる湾口砂州で、海に浮かぶような全長約3.6kmの砂洲に、約5000本の松が生い茂る。
天橋立の松並木が防風林となっており、比較的穏やかな内海を運航するため、ほとんど揺れを感じることなく、ゆったりとした船旅。
天橋立の松並木に沿って運航する観光船からのカモメのエサやりも人気。
『古事記』によると、イザナギとイザナミの国生みにおいて「天の浮橋」に立ち、天の沼矛をまだ何も出来ていない海原に下ろし、「こをろこをろ」とかき回し矛を持ち上げると、滴り落ちた潮が積もり重なって島になったとする。この「天の浮橋」が「天橋立」のことと言われている。
阿蘇の舟屋
舟屋というと午後見学する「伊根の舟屋」が有名だが、また少し違った情緒のある溝尻地区の舟屋。この地区には37軒ほどの舟屋があって「阿蘇の舟屋」と呼ばれており、観光船からも眺望できる。
ここから、「丹後一宮元伊勢 籠神社」に立ち寄った後、天橋立を一望できる「傘松公園」へと向かいます(続く)。
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