初めての海外旅行(トルコ)から約1年後、運良く長期間の春休みが取れることになりました。どうせなら、この際、滅多に行けない場所へ行こうと思い、アフリカか南米辺りを考えていた所、書店でたまたま、マチュピチュ遺跡へ行ったユーミンが写っている雑誌を見つけました (下の雑誌 エスクァィア日本版別冊 January 1990 No.2 TIERRA 松任谷由美、南米冒険記。1990年1月5日発売、ユーミンが若い!(笑))。この雑誌を読んで、自分もユーミンのようにこの場所で写真を撮りたいと思い、ペルーへ行くことに決めました。
平成2年3月11日(日)〜3月19日(月)
旅の概要ですが、①ペルーの首都リマ、②インカ帝国の首都クスコ、③空中都市マチュピチュ、④チチカカ湖畔の街プーノ、⑤砂漠上の地上絵で有名なナスカの順に回った後、①リマに戻りました。 初回は、①リマから②クスコです。
[1日目(3/11)]
成田14:55発 大韓航空KE-002便にて、 空路、ロサンゼルス経由でペルーの首都リマへ。なお、前回一緒だった友人は同行せず、今回は一人でのツアー参加。
国際日付変更線通過し、ロサンゼルス7:20着
ロサンゼルス11:55発AR-385に乗り継いで、リマへ(メキシコシティ経由)。
リマ2:00(3/12)着。
丸1日かけてようやく地球の裏側に到達。現地時間では深夜。空港から宿泊先のホテル(グラン ホテル ボリーバル)へ直行。
疲労困憊状態でホテルに到着。直ぐにでも横になりたかったのだが、事もあろうに部屋にはベットが無く、至急手配してもらう。
[2日目(3/12)]
7:00発のクスコ行きの便に乗るため、早朝、慌しくホテルを出発。
ホテルでは一人部屋で熟睡してしまい、いきなりロビー集合時間に遅れてしまう…以後、添乗員に目を付けられる羽目に(笑)。
クスコ
空路1時間程でクスコに到着。標高3310メートルで、かなりの高地にある。
空港からサボイ インターナショナル ホテルへ直行。
ホテル到着後、コカ茶(マテ茶)のサービス。高山病に効くらしい。
部屋からの風景。のんびりとしたクスコの日常が垣間見える。
ようやく昼食。だが、注文したインカコーラの瓶の中に何やら黒っぽい異物が…何とハエの死骸が混入!どうやら、栓を開ける前から入っていたようで、瓶ごと取り換えてもらう。これがペルーか?!しかし、リマからトラブル続き(苦笑)… でも、インカコーラは、炭酸は弱めで旨く、クセになる味。
昼食後、クスコ市内観光へ。
太陽の神殿(サント・ドミンゴ教会内)
サント・ドミンゴ教会入口。スペイン人が造った教会だが、元はと言うとインカ時代のコリカンチャ=太陽神殿。スペイン人がインカ人が造ったコリカンチャの土台の石組を利用し、その上に教会を建てたもの。
広い中庭のあるコロニアルスタイルの教会建物。
中庭にある井戸。ひとつの石をくり抜いて造られている。
教会の回廊内に飾られた宗教画。
回廊の周囲には、インカ時代の石組みが復元されている。
建物内部に残されている石組みはどれもよく磨き上げられており、パズルのピースを組み合わせるように巨石が嵌め込まれている。カミソリの歯一枚通らないといわれる緻密で正確な石組みの技術と意匠的な美しさには、感嘆する他にない。
虹の神殿にある台形の飾り窓(壁龕、ニッチ)。この神殿にある台形の窓は、その隣の部屋(犠牲の部屋)とそのもう一つ隣の雷の神殿にある、台形の窓と全く同じ形で全く同じ高さになっている。
壁は垂直ではなく、斜めに(内側に10度)傾いている。これと凹凸を利用した石組みとが相まって耐震構造になっているらしい。1950年にクスコで起きた大地震の際、コロニアル建築は被害を被ったが、インカの建築物は地震でもびくともしなかったというのは、あまりにも有名な話。
サクサイワマン城塞跡
サクサイワマン城塞跡は、海抜3700メートルで、富士山頂とほぼ同じ標高に位置している。このためか、添乗員がここで高山病でダウンしてしまうトラブル発生!以後、現地ガイドのみの案内に。
クスコを守る砦で、巨石を積んだ3段の石垣が360メートルも続いている。なお、サクサイワマンとは、ケチュア語で「お腹がいっぱいになったハヤブサ」を意味している。
サクサイワマンから見るクスコの街。
城塞の上部に残るムユック・マルカ(丸い塔)の基底。
ケンコーの遺跡
「ケンコー」の名前は、ケチュア語のジグザグ、を意味する言葉に由来している。宗教施設のようだ。
生贄の台。ここでもマヤ文明のように生贄の儀式が行われていたのだろうか?
ジグザグ状の溝。
ピューマ岩。これを囲んで宗教的な儀式が行われたと考えられる。
タンボマチャイ
標高3750メートルにあるインカ時代の沐浴場。1年中同じ水量が流れ続けているが、泉の水源は分かっていない。
フォルクローレ・ショー
クスコのレストランでフォルクローレ・ショーを見ながらの夕食。定番の哀愁漂う「コンドルは飛んでいく」。
ピスコサワー(カクテル)。ピスコ(ブドウを蒸留した焼酎)に、卵の白身、レモン、砂糖を混ぜてシェイクし、カネラ(肉桂)の粉を入れたもの。甘くて飲みやすいが、アルコール度が高いため、要注意。
アンティクーチョ (牛のハツの串焼き)。
民族舞踊には、くるくると回転する踊りがつきもの。
フォルクローレの音色は、雄大なアンデスの山々の景色を想起させ、何故か懐かしい気持ちにさせられる。
クスコの夜も更けて…。明日は、旅のハイライト、マチュピチュへ(続く)。
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